カテゴリ:詩・エッセイ( 69 )

どうして?どうして?

ふと思い出したのでかいておく。

「どうして?どうして?」ときいてくる子供の心理。

それは事実を知りたいと言うより、そこから引き出されるファンタジーを楽しみたいのだ。

そこに気がついてから、わたしは、「どうして星人」の扱い方を心得た。

for example.

Qどうして空は青いの?

海の色を反射して青いんだよ。

Qどうして海は青いの?

海の水はほんとは透明なんだ。両手で救って手のひらの中にある海水は透明でしょ?それがいっぱいいっぱいお風呂よりプールよりいっぱいになると青く見えるんだ。

Qどうしていっぱいになると青くなるの?

わかんないけど、海の深さや浅さが関係してるかな?浅瀬の水の色は薄いんだ。でも深くなっていくと青が深くなっていく。サンゴ礁のビーチって、すばらしくきれいな明るいブルーなんだよ。逆に海の深さが何百メートルも深いと、太陽の光が届かなくなって真っ暗になるんだ。そこに住む生き物は目を頼りにしないで生きていくから目がなかったり、体に模様や色がなくって気持ち悪いんだよ~

と、会話を転がしていく。

質問者の興味は最初の質問などどうでも良くなり、「お風呂よりプールより大きな水たまり」を脳内で構築することを楽しみ、「サンゴ礁のビーチ」なるものに憧れ、「深海の暗黒世界」にスリルを感じることだろう。

事実がさっぱり分からない場合も平気だ。「神さま」や「宇宙人」や「おばけ」、なんでもいいから神秘を使って想像を広げてゆく。ただし、本当に信じてしまわないように、しっかりとウソだよっとわかるようなオチをつけてゆく。

ようは、「おさな心の君」との知的なキャッチボールと心得ることが肝要だ。

小さな人よ、何でもきいてくれ。

おれは何でも知っているよ。
 
 

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by bmwnamusume | 2018-11-10 03:22 | 詩・エッセイ | Comments(0)

air heads


走り終わってガレージに。

油温の下がっていく様は、まるで「生あるもの」が眠りにつくかのよう。

まだヘッドライトがあたたかい。

小虫の死骸、水垢、泥汚れ。

共に走った証を愛でる。いつのまにあんなにプラグコードが汚れたんだろう?

オーリンズのサスはいまだ新品のようだ。黄色がもっとくすめばいいのに。

一時間は余裕で鑑賞できる。ただただぼんやりと。

アタマの中は「空」である。

「冷」が必要なのはわたしの方か。
 
 
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by bmwnamusume | 2018-10-23 02:26 | 詩・エッセイ | Comments(0)

Wolf dog

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バイクをね、いつもはだいたい、おとなしーーく
礼儀正しく、事故なく安全運転を。

と、ハチマルに乗るときは自分を抑えるんだけどね。

ときどき、気持ちが高ぶって、タガが外れることがあります。
整備上がりの絶好調のときとか、好きな人が後ろで嬉しがってくれるときとか。

エンジンもタイヤも暖まってくると、

心のビートが高まって、いてもたってもいられなくなって、
低めギアでダイナミックに、ノロいクルマをちぎりさっていく。

判断ミスしそうなところはもちろん抑えるけど、
ノリがいいときのおれは、すこし羊の皮を脱いで、牙をむく。

おれは狼犬。満月の夜は、鎖を引きちぎって、吠えるんだ。
 
 

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by bmwnamusume | 2018-06-28 15:17 | 詩・エッセイ | Comments(4)

50年!


きょうは素敵な出会いがあった。

道を歩いていると、横から出てきたママチャリの女性。

右ばかり見て、ぶつかりそうだ。

左にいるわたしが止まって待っていたら「ごめんなさいねー 気づかなかった!」と。

わたしは、その自転車が、デザインは古びていないけど、車体の錆び方が尋常じゃないことに目を奪われていた。

失礼かとは思ったのだが、「結構なさびかたですねー」とお返ししてしまった。

「そうなの。この自転車は、わたしが高校生のころから使い続けていてね。50年ものなの!サンスターの自転車。むかしはサンスターも自転車をつくっていたのよ、大阪でね。いまでは自転車屋さんにもびっくりされるのよ!」とのお答えが。

50年とは恐れ入りました。

雨の日も風の日も、うれしい日も悲しい日も、ずっと一緒に居たんだね。

機械は、メンテナンスさえし続ければ乗り手より長生きする。

お姉さんの自転車は、ギシギシともキーとも鳴らさず、それはそれは静かに走っていった。

「自転車屋さんにもおどろかれる」とおっしゃっていたのだから、メンテナンスにも気を使っておられるのだろう。何一つ不調の感じられない見事な漕ぎ出しだった。

質問して良かったな。すばらしいお話を聞かせてもらえた。

わたしのオートバイも、50年、60年と、乗り続けたいものだ。
 
 
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by bmwnamusume | 2018-06-01 21:47 | 詩・エッセイ | Comments(0)

551

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汗ばんだTシャツと、ジャケットのすきまを、

風が通る5月の午後5時。 

この季節、この時間。

一番最高。
 
 

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by bmwnamusume | 2018-05-25 22:02 | 詩・エッセイ | Comments(0)

I am a pilot!!

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バイクの操縦とは、あらためて複雑なことだ。とおもうことがある。

19歳で、免許を取った。

おなじ大学の先輩が、ヤマハのビラーゴ250にのっていた。

晩飯でも行こう、とうしろに乗せてくれたことがある。ずいぶんかっこよくみえた。

ビラーゴは、背もたれのついた、アメリカンだったから、前後のふらつきもなかった。

安心してのせてもらった。

いつしかじぶんも、バイクの魅力にとりつかれ、教習所にかよいはじめた。

右手はアクセル、前ブレーキ、左手はクラッチ、右足はうしろブレーキで、左足はギアチェンジ!

原付も乗ったことがなかったので、スロットルを回して発進し、両足をつかわずバランスをとることさえ理解に苦しんだ。

自転車なら、足につたわるタイヤの抵抗で、両足をペダルに乗せるタイミングもわかるのだが、鉄の塊みたいなホンダの400ccの教習車が、足を離して倒れず走り始めるなんて、飛行機が空を飛ぶほど信じがたい乗り物だと思った。

それにくわえて、半クラッチ。なんですか、それは、と。

その間にも、スピードを乗せたら、休む間もなく、アクセルのオンオフでクラッチを切ってシフトアップ。

ビラーゴ先輩は、なんてすごいことをしていたのだ!と、心の底から降参した。

そんな自分も、なんとか免許を取って、両手両足すべてを休みなく動かして操るオートバイの楽しさが、わかるようになった。

体重移動や目線、危険予測。バイクに乗っている間は、処理することがたくさんあって、

ワインディングはもちろんだが、人通りの多い街中の方が神経を使う。

さて、ふるいBMWは、停車するたびにガソリンコックをオフにするのが掟である。オーバーフローされては困るので、一応守っている。

過去一度、ガソリンコックをオンにするのを忘れて出発してしまい、交通量の多い交差点の右折中にエンストしそうになった。

そのときは、うしろに人を乗せていて、タンデマーの命も、わが手のひらに。

一瞬にして、わたしは左手でクラッチを握り、右手でコックをオンにし、流れるような手つきでリーンしながら

セルボタンを押して、バイクを蘇らせて、右折を完了した。

たいへんな芸当を、わたしもできるようになったものだ、とかつてのビラーゴ先輩を超えた気がしたのだが、

すべてはガソリンコックをオンにし忘れた、というひとつまみのミスから発生したハラハラだった。

あれから何年経ったかわすれたが、いまだにわたしは同じオートバイに乗り続け、

相変わらずガソリンコックの切り替え忘れを、しょっちゅうしてしまう。

ガソリンが切れそうになったバイクの変調にも、なれたものであるが、いつまでもビギナーのような失敗をしてしまう自分に、

バイクの操縦とは、あらためて複雑なことだ。とおもうことがある。





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by bmwnamusume | 2018-05-16 02:02 | 詩・エッセイ | Comments(4)

オートバイ乗りにとって幸せなこと。

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天気がいいこと。
道がすいていること。
事故らないこと。

バイクの調子がいいこと。
バイクが壊れないこと。
壊れても深刻じゃないこと。

自分好みにカスタムすること。
付けてみたいパーツに出会うこと。
信頼できるメカニックに任せられること。

ガソリンが安いこと。
燃費が良いこと。
メーターが切りのいい数字を刻むこと。

きれいに曲がれること。
ピタッと止まれること。
スムーズに加速すること。

赤信号につかまらないこと。
渋滞に巻き込まれないこと。
パトカーを見かけないこと。

高速道路で遠くまで走ること。
旅先の食べものがおいしいこと。
雨がふってもカッパが浸水しないこと。

海岸線をトレースすること。
山道をクネクネ走ること。
林道で泥だらけになること。

駐車スペースが見つかること。
とめてる自分のバイクに惚れなおすこと。
ほかのバイクに浮気心をくすぐられること。

休日の予定が埋まること。
平日に休みをもらうこと。
道行くカブの排気音に元気をもらうこと。

立ちゴケしないこと。
エンストしないこと。
ガス欠しないこと。

仲間と走ること。
タンデムで走ること。
ひとりで走ること。

地面が平らなこと。
大地が揺れないこと。
帰れる家があること。

...オートバイとともに、いられること。

 


  
 

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by bmwnamusume | 2018-03-11 18:11 | 詩・エッセイ

暖機

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いつだったか、いまの季節くらいの写真。

チョーク戻しながら走り始めてるところかな。

なめた態度で乗ると、R80に失礼だ。

インジェクションじゃないから、彼のご機嫌はおれにしかわからない。

戻すタイミング、冬は慎重になる。

走り始めてすぐにおれたちを阻む赤信号は、憎むべき存在である。

真剣なんですよ。おれ。

でかくて重くて冷たくて、

でも17年かけておれになじんだ相棒。

いつもヘラヘラ笑った写真が多いけど、

たまにはこんな自分も好きだ。




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by bmwnamusume | 2017-12-13 22:52 | 詩・エッセイ | Comments(2)

OFF

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電源を切ったら、よい雲が映った。




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by bmwnamusume | 2017-11-23 04:11 | 詩・エッセイ | Comments(3)

さむいよ。

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ホッカイロ。6枚目を買って貼る。

貼っても貼っても、ちいさなふるえが止まらない。

日は暮れちまって、

スピードを出すほどに、冷房のマイナスボタンを押すみたいだ。

さむいよ。

おにぎりが、つめたいよ。

電気のついた、暖房のきいた家で、おまえが待っててくれたらいいのにな。

おまえは、おかえりって言ってくれるような愛想は老化とともにうすれてしまったから、おれが言うんだ。

ただいまって。ただいま!って。

言えたらいいのにな。

帰りたくない。

こうやって、グズグズ、眠りにつくまで泣きつづける子どもみたいになって、

らちがあかないって気がづくまで、帰らなきゃならないって思うようになるまで、時間をつぶすこと、よくあるんだ。

さみしいんだ。こわいんだ。

しあわせなのにな。




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by bmwnamusume | 2017-11-22 06:33 | 詩・エッセイ | Comments(0)


3,500rpmの考えごと。


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